南郷紅白大演会
- 会 期
南郷の芸達者とダンサーたちの1日限りの競演!
ジャズ、民謡、カラオケまで、なんでもござれの南郷の芸達者たちと、コンテンポラリーダンサーたちが、紅白に分かれて繰り広げる、一日限りの演芸ショー。
南郷の「島守春まつり」や山の楽校での演芸会では、神楽や虎舞といった芸能から、三味線や舞踊、歌謡(カラオケ)まで、さまざまな発表が繰り広げられる。ジャンルを超えたミックス加減や、楽しんでいる客席の雰囲気は、独特のものがある。
自分たちで楽しみを生み出して自分たちが何より謳歌する、そんな娯楽のあり方もまた、田舎・南郷の味であり地域性。そこに着目し、コンテンポラリーダンスがもつエンターテイメント性を組み合わせたのが「南郷紅白大演会」である。南郷流の演芸合戦を再構築し、観客による座布団の投票で優勝チームを決めるというお楽しみ付きとした。
紅白歌合戦よろしく紅組、白組に分かれ、それぞれを率いるリーダーに、紅組はTABATHA、白組は〈和太鼓+ダンスユニット〉まだこばやしの、2組のゲストダンサーを任命。トリでパフォーマンスを披露するだけでなく、歌謡愛好会の歌にあわせたバックダンサーも務めてもらった。
演目は、地元の芸能・中野神楽からはじまり、衣装ばっちりチャーミングに歌う歌謡愛好会の皆さんとダンサーが会場を沸かせ、Swingberry Jazz Orchestra(SJO)選抜メンバーの演奏や南郷の手踊り名人が聞きごたえ・見ごたえある演目を披露。あえて昭和の雰囲気ただよう装飾にしたステージも、村時代の「南郷公民館」に絶妙にマッチしていた。
アートなのか芸能なのか宴会芸なのか、アーティストか素人か、音楽かダンスか芸能か、あらゆる垣根は意味を成さなくなり、ごった煮の「南郷ミックス」が生み出す熱気に包まれた。
「今度はSJOの生演奏でやったら、本当に紅白みたいになりそう」「人生でこんなに楽しく歌ったことはなかった!」
出演者からも満足の声。
あっという間の90分。まだまだ楽しいことが生み出せそうだ。
楽しみを生み出す楽しみ。そのDNAがあるから、南郷はおもしろい。
概要
- 名 称
- 南郷紅白大演会
- 日 程
- 2018年10月20日(日)
- 場 所
- 八戸市南郷公民館
- 出演
- TABATHA(ダンス集団)、和太鼓+ダンスユニット<まだこばやし>、中野神楽、南郷歌謡愛好会(加賀容子、三本木富男、舘イク子、松石芳松)、Swingberry Jazz Orchestra、岩織カツ、馬場英雄
- 入場料
- 無料
- 助成
- 平成30年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
プロフィール
TABATHA[タバサ]
岡本優が振付・構成・総合演出を行う。メンバーは工藤響子、柴田菜々子、四戸由香。
クラシックバレエを基礎とする振付には、コンプレックスを抱える己れの恐怖心や羞恥心を超え、身体の可能性を伸張し、POPでいて強烈な、重量感のある身体表現を目指す。人を巻き込むパーティー形式のパフォーマンスを得意とし、初めてダンスを見る方でも親しみやすく、観客を楽しませる。また、衣装や装飾にこだわりを持ち、視覚的に目を引く演出を展開する。絶大な信頼関係でよりストイックな作品づくりを目指す。MV・映像作品にも出演するなど、活動の幅を広げている。ちょっとダサくて、かっこいい。一度見たら病みつきになるような、全員めがねの爆発ダンス集団。NEXTREAM21 in RIKKOUKAI vol.11公開ダンスコンテスト一般部門 優秀賞受賞。主宰岡本はトヨタコレオグラフィーアワード2012ファイナリスト。横浜ダンスコレクション2019 <若手振付家のための在日フランス大使館賞> <シビウ国際演劇祭賞>
<まだこばやし>
玉川大学芸術学部和太鼓チームの卒業生であるダンサー・和太鼓奏者により2014年に結成。長谷川暢を中心に、酒井直之、齋藤礼人(太鼓センター)、山崎眞結の4人で構成されている。全員がダンスと和太鼓演奏を兼任するパフォーマンススタイルで、都内を中心に活動している。
迫力と冗談と原始的な力を武器に、和太鼓演奏の身体性と、音楽的な身体が交錯する力強い作品を創作している。これまでの主な作品として「がわ」、「まうら」、「それぞなる」等がある。
中野神楽
岩手県軽米町にあった金剛院神楽の流れを組むと言われる、奥州南部藩山伏神楽。中野月山神社に伝わる獅子頭には「奉再光中野村中常院享保十五年(1730年)十月六日」の銘があることから、相当な歴史をもつ神楽である。カスミと称する中野、市野沢などの地域を門付する風習が隔年で実施されているほか、中野月山神社、市野沢稲荷神社、軽米八幡宮例大祭などで神楽を奉納している。
南郷歌謡愛好会
南郷公民館の自主クラブとして活動する歌謡愛好会。代表は、松石芳松。島守春まつりや地域伝統芸能まつりなど南郷地域内の行事やイベントを中心に、演歌や昭和歌謡などを歌い、自慢の喉を披露している。
Swingberry Jazz Orchestra
八戸市南郷文化ホールを拠点に、2009年10月に八戸市で活動する3つのビッグバンドよりピックアップされたメンバーで結成。2012年より一般公募により再編成。県内外のジャズバンドとの交流演奏会に定期的に出演。また、2013年3月に単独コンサートを開催し、成功を収めた。毎年南郷サマージャズフェスティバルのオープニングで演奏するほか、初心者でも参加できるワークショップを開くなど精力的に活動している。
https://swingberry.jimdofree.com/